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院長あいさつ

山田卓也 院長

羽島市民病院 院長山田卓也

心のかよう医療を通じて地域に貢献します。

羽島市民病院の山田卓也と申します。令和3年4月1日から羽島市民病院病院長を務めさせていただきます。 何卒よろしくお願い申し上げます。
羽島市民病院は昭和30年から続く、岐阜医療圏南部の病床数281床の地域中核病院です。 過去から様々な医療と介護の変遷を経験し、今後の当院の役割を考えていくため、行動指針を見直しました。

まず、「地域包括ケアシステムへの貢献」を一つ目の行動指針としました。
地域包括ケアシステムは、おおむね30分以内に必要なサービスが提供される日常生活圏域(具体的には中学校区)を単位として想定する医療と福祉のサービスネットワークの事で、国が進めている政策です。
在宅療養支援診療所、介護老人保健施設、訪問看護、訪問介護、病院間などとの連携で、地域住民が安心して生活できる医療と福祉の体制を構築します。
当院は岐阜医療圏南部の二次救急医療、急性期と回復期の入院医療が主な役割となります。

二つ目は、「市民との信頼関係の構築」です。
市民病院ですので、市民との信頼関係の構築が最も重要と考えています。
信頼は、信用の上に未来への期待が含まれる言葉です。 実績を積んで信用を得て、その上に、誠実さ、真摯さ、優しさなどの立ち振る舞いを加えて信頼を得ます。 これまで、当院はまだまだ十分な信頼を得ていなかったことを自覚し、職員全員で皆様の信頼を得る努力をしてまいりたいと思います。

三つ目は、「医療のprofessionalの育成」です。
Professionalとは一流の仕事をし、それを生業(なりわい)とする人と思います。 これまでの医学教育は、残念ながら急性期医療のprofessionalを中心に養成するプログラムでした。 医師は特に急性期医療のprofessionalは多いのですが、回復期医療のprofessionalは少ないのが現実です。 これからの高齢化社会から必要とされる回復期医療、終末期医療、地域医療のprofessionalの研鑽を積みます。

四つ目は、「健全な病院経営」です。
病院経営の指標である経常収支は、主に医業収支と医業外収支から成り立っております。 医業収入は一般企業とは異なり、その単価は健康保険で決定されるため、入院患者数、手術患者数、外来患者数を増加させることが、収入増には重要です。 昨年度当院は、医師数減少と新型コロナウイルス対策のための病床改変によって、医業収入は減少しました。 医師確保と、新型コロナウイルス収束後の入院患者数、手術患者数、外来患者数の増加が今後の重要課題です。 医業支出は、人件費、材料費などが主なものです。 羽島市の財政安定化対策の一つである人件費削減に、当院でも正規職員が協力中です。 材料費もさまざまな努力で削減されています。 昨年度は新型コロナウイルス対策の補助金のおかげで、医業外収益が増加し、経常収支は大きな赤字にはならない見込みですが、今後も努力を続け、経常収支が黒字となるように努力してまいります。

五つ目は、「地域政策医療の確立」です。
地域政策医療は当院の重要な責務です。 地域政策医療とは、感染症医療、災害医療、救急医療、小児医療、回復期医療のことで、いわゆる不採算医療といわれている分野です。 羽島市一般会計からの繰入金は、主にこれら医療のため使用されています。 何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。

当院の理念、基本方針、行動指針を以下のようにしたいと思います。
職員一丸となって、努力していきますので、よろしくお願いいたします。

羽島市民病院 院長 山田 卓也