患者様から採取した検体を検査するのではなく、直接患者様に接して行う検査の総称です。
当院では以下の検査を実施しています。
心臓は自ら電気信号を作り出し、一定のリズムで動いています。 心電図は、電気の信号を目に見えるように記録したものです。 脈のみだれ(不整脈)のほかに、胸の痛み、動悸、呼吸困難、失神などの症状の診断のために行います。 また、手術前にも行われます。
手足と胸に電極をつけて、12か所の方向から信号を記録します。
【検査を受けていただくにあたり】
階段の昇り降りの運動をしていただき、運動の前後の心電図の変化を観察します。 おもに、安静時の心電図では発見できない虚血性心疾患の診断に役立ちます。
【検査を受けていただくにあたり】
1日(24時間)の心電図を記録して、有症状時の心電図の変化や不整脈の種類・程度を調べます。 胸に電極と携帯型心電計をつけて帰宅し、翌日取り外しのため来院していただきます。 短時間のシャワー浴ができるタイプや、最長2週間記録できるタイプ、血圧を同時に計測するタイプの機種もあります。
【検査を受けていただくにあたり】
動脈硬化の程度と、下肢の動脈が狭くなっていないかを調べる検査です。
両腕、両足首、両足の親指の血圧と脈波を測定します。
【検査を受けていただくにあたり】
腕と足首の血圧の比から下肢の動脈の狭窄や閉塞の有無、程度を調べます。
罹患歴の長い糖尿病患者や透析患者の場合、動脈の石灰化が強く足関節血圧が正しく測定できないため病変を見逃す可能性があります。 足趾の血管に石灰化が及ぶことはまれなため、このTBI検査で狭窄を評価します。
心臓から足首までの動脈の硬さを反映する指標です。
人には聞こえない音(超音波)を体の表面にあて、その反射波を利用し画像化して臓器を観察する検査です。 安全で痛くない検査です。
心臓の大きさや壁の厚さ(肥大)、弁の開閉の具合(弁膜症)、また肺もしくは全身に血液をしっかり送り出しているかどうか(心機能)、生まれつき心臓の壁に穴などが開いていないか(先天性心疾患)などを観察する検査です。
【検査を受けていただくにあたり】
首の両側にある頚動脈を観察します。動脈硬化の程度や脳梗塞の原因となるような狭窄の有無を調べます。
【検査を受けていただくにあたり】
足の腫れや呼吸困難の症状がある場合などに、足の静脈に血栓がないかを調べます。
【検査を受けていただくにあたり】
乳房内の病変の有無、しこりの大きさ、わきの下周囲リンパ節の病変などを調べる検査です。
【検査を受けていただくにあたり】
頭に小さな電極をつけて、ベッドに仰向けに寝ていただき、脳の活動状態を記録します。 検査中の痛みはありません。 検査中は光を受けていただいたり、深呼吸をしていただいたりし、脳の反応を調べます。
【検査を受けていただくにあたり】
皮膚の上から神経に電気の刺激をあたえ、その刺激が伝わる速度を調べ手足の痺れの原因や神経障害の有無を確認する検査です。 電気刺激による痛みや不快感を伴いますが、人体に影響はありませんので検査にご協力ください。
【検査を受けていただくにあたり】
肺は、空気中の酸素を血液中に取り入れ、血液中の二酸化炭素を体外へ排出します。
そのためには、十分に換気をすることができる肺活量や、肺の適度なやわらかさ、良好なガス交換などが正常に機能する必要があります。
これらの肺機能は様々な病態で悪化し、呼吸困難や息切れといった症状として現れます。
この肺機能検査では、そういったことを調べています。
検査科では、肺活量検査、フローボリューム検査という検査をしていただきます。
これらの検査結果は、検査を受けられる方の努力によって大きく左右されます。
私たち臨床検査技師は、検査を受けられる方の肺の機能を正確に導き出すため、検査に応じた呼吸方法を、わかりやすく掛け声をかけて検査させていただきます。
肺活量の検査は、肺から出入りする空気の量を測って、肺の大きさを調べます。 息を吸ったり吐いたりすることで、肺の容積、気道の閉塞や換気障害などを調べることができます。
【検査を受けていただくにあたり】
まず安静な呼吸をしていただき、こちらの掛け声に合わせ、胸いっぱいに息を吸い込んでいただきます。 そして「吐いて!」の合図で一気に息を吐き、最後まで力いっぱい吐き続けていただくことにより、どれだけ短時間に勢いよく息を吐き出せるかという評価をする検査です。
【検査を受けていただくにあたり】
呼気中のNO(一酸化窒素)の濃度を測定する検査です。 喘息患者様の気道には炎症があり、主に気道上皮のNO合成酵素が誘導され、大量のNOが産生されています。 そのため呼気中NO濃度を測定することで、気道炎症の存在や程度を知ることができるとされています。
【検査を受けていただくにあたり】
大きなイビキをかく人や起床時に頭痛がある人、また日中に眠気が強い人などは睡眠中に何度も呼吸が止まっている可能性があります。 睡眠時の呼吸状態を記録することで、睡眠時無呼吸症候群など睡眠障害の有無とその重症度を調べる検査です。
自宅にて鼻(気流)、指(酸素飽和度)、腹部(体位)にセンサーをつけて就寝します。 入院の必要はありません。
【検査を受けていただくにあたり】
睡眠時無呼吸症候群の精密検査です。 1泊入院していただきます。 気流や酸素飽和度のセンサー以外に脳波やいびき、筋電図などのセンサーを装着して検査します。
【検査を受けていただくにあたり】