058-393-0111
お問い合わせ当院の婦人科は久しく常勤医が不在でしたが、平成23年2月より久保真医師が常勤医として着任いたしました。 患者さまにはこれまで多大なご迷惑をおかけしたものと存じますが、今後は少しでも患者さまのお役にたてるよう努力する所存ですので、何卒宜しくお願い申し上げます。
私たちは患者さんに少しでも安心して、気分良く診療を受けていただくことが何よりも大切と考えています。
『患者さん主体の医療』これが私たちの目標です。
おへそに15mmほどの穴を開け、そこからお腹の中に内視鏡を挿入して腹腔内を観察する方法を腹腔鏡といいます。 更に下腹部に3か所の穴を設け、鉗子を挿入して手術を行うのが腹腔鏡手術です。 手術はTVモニターに映し出されたお腹の中の映像を観察しながら行います。 いろいろな種類の鉗子を使い分けることにより、内臓を把持したり、切ることはもちろん、通常の手術と同じように止血や縫合も可能です。
進行した癌でなければ、今や子宮や卵巣の病気のほとんどに腹腔鏡手術が可能です。 重さが1kgをこえる大きな子宮筋腫でも安全に手術することができるようになりました。 特に腹腔鏡下手術が威力を発揮するのが、子宮内膜症です。 子宮内膜症は不妊症や生理痛の原因となる他、骨盤内に強い癒着を引き起こす疾患です。 中でも卵巣に発生する子宮内膜症:チョコレート嚢胞は不妊症を合併する頻度がとても高く、患者さんに妊娠していただくためには手術療法が第一選択となります。 手術では卵巣の正常部分に傷をつけることなく病巣を摘出し、更に子宮や卵巣周囲の癒着をきれいに剥離します。 こういった手術では、とても繊細な手技が必要とされますが、
などの利点があり、内膜症の手術を安全、かつ確実に行うことが可能です。
手術の痛みの多くはお腹の傷から起こります。 つまり、お腹の傷が大きければ大きいほど、術後の痛みは強くなります。 従来の婦人科の手術ではお臍の下を10~15cmも切開していたため、術後にはほとんどの患者さんが強い痛みを訴えられ、何度も何度も鎮痛剤を使用しなければなりませんでした。 一方、腹腔鏡手術ではお腹の傷が小さい分、術後の痛みが軽いことが最大のメリットです。 入院期間が短くて済み、開腹手術に比べてずっと早くに元の生活にもどっていただけます。
腹腔鏡手術は患者さんにとって利点の多い方法ですので、是非、腹腔鏡手術をおすすめします。気軽に婦人科までご相談ください!!
手術実績 | |||
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腹腔鏡下手術 |
令和4年度 | 令和3年度 | 令和2年度 |
手術件数 | 114 | 148 | 154 |
内視鏡手術 | 77 | 89 | 102 |
子宮内膜症 | 19 | 17 | 26 |
子宮摘出 | 42 | 47 | 47 |
筋腫摘出 | 4 | 16 | 8 |