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薬剤部

調剤室

調剤室では、内服薬(錠剤、カプセル剤、散剤、水剤など)、外用薬(軟膏剤、坐剤、点眼剤、吸入剤、貼付剤など)の調剤を行っています。 医師が発行した処方箋の内容が適正かどうか、用法・用量やお薬の飲み合わせ、薬効が重複したものが処方されていないかなどを確認し、お薬の取り揃え、計量、混合を行っています。 調剤の間違いが起こらないように、二人の薬剤師で確認しながら業務を行っています。
当院に入院された患者さんのお薬は、すべての患者さんに対して、全自動錠剤分包機を使用し一回分ごとにお薬をまとめています。 お薬が入っている袋には患者さんのお名前、用法、お薬の名前を印字し、どの患者さんがいつ服用するお薬かが分かるようにしています。 また、錠剤やカプセル剤の服用が困難な患者さんに対しては粉砕(錠剤やカプセル剤をつぶして粉にすること)や、簡易懸濁(服用直前にぬるま湯等に溶かして服用すること)に対応した調剤を行っています。
外来患者さんへは院外処方箋を発行しておりますので、院外の調剤薬局へ処方箋をお渡し下さい。 院外処方箋FAXコーナーにて調剤薬局への処方箋のFAXサービスを行っておりますのでご利用ください。

調剤室
全自動錠剤分包機 全自動錠剤分包機(TOSHO製 Xana-3001)
全自動錠剤分包機
全自動散薬分包機 全自動散薬分包機(TOSHO製 io-80)
全自動散薬分包機 全自動散薬分包機(TOSHO製 io-80)
散薬調剤監査システム

散剤瓶の裏側にはそれぞれ独自のバーコードが貼ってあり、そのバーコードを写真左のリーダーで読み込むことにより処方箋中の薬品と間違いないか、また電子天秤とも連動していることから秤量が正しいかどうかをチェックするシステムです。

散薬調剤監査システム
散薬調剤監査システム
散薬調剤監査システム

製剤室

製剤室では主に院内製剤業務を行っています。
院内製剤とは、薬剤師により病院内で調製され、その病院に限定して使用される薬を指します。
現在、数多くの医薬品製剤が厚生労働省から承認され、診断や治療に利用されていますが、多様な疾患・病態に対して、承認薬だけでは不十分な場合があります。
その理由として、製薬企業から供給される製剤は含量や剤型が一定の規格になっていることや、患者数の少ない病気に対する医薬品や安定性が低く製品に適さない医薬品は、コストの面から製薬企業が製造販売しないこと等が挙げられます。
当院の院内製剤は、診断・治療に適した承認薬が存在しない場合に、医師からの要望に応じて、各種文献や学会発表等をもとに安全性・有効性を検討した上で調製しています。
調製にあたって、清潔な操作が求められる場面では写真にあるようなクリーンベンチ(微生物に汚染されない為の操作台)を使用する等、安全な院内製剤を調整するよう注意を払っています。
院内製剤業務は、薬剤師の専門性を活かし行う業務の一環であり、個々の患者さんへの最適な薬物療法のために不可欠となっています。

製剤室

注射室

注射室では、注射処方箋に基づき入院患者さん個人別に1施用単位で調剤しています。 注射剤の取り揃えには注射薬自動払出機(アンプルピッカー)を用い、業務の効率化のみならず、規格・数量間違いといった調剤過誤の防止を図っています。 薬剤師は取り揃えられた注射薬の投与量・投与経路・投与速度・投与間隔・相互作用・配合変化などを確認し、疑問点がある場合は医師に疑義照会を行った上で調剤しています。 更に別の薬剤師によるダブルチェックを行った後、薬剤助手が各病棟へ搬送しています。

注射室
注射薬自動払い出し機~YS-AP series~(湯山製作所製)
機器名称形 式
注射薬自動払出システム 供給リフターYS-APF-SL-P
注射薬自動払出システム カラー注射箋プリンターユニットYS-APF-PRC
注射薬自動払出システム 整列払出機YS-APF-DS
注射薬自動払出システム ボトル払出機YS-BT-X
注射薬自動払出システム ラベルプリンターユニットYS-APF-PRL
注射薬自動払出システムリライトカード 付排出リフターYS-APF-RTCD-P

薬品管理室

薬品管理室では、院内における医薬品の品質管理・円滑な安定供給を主なる業務としています。
院内物流管理システムを用い、卸業者への発注・入庫管理、各部署への医薬品の入出庫管理、薬剤部内倉庫だけではなく院内各部署における定数医薬品の在庫管理も行っています。 日中業務内の全受払薬品(主に注射薬)については毎日の業務終了後に在庫確認を行い実在庫数とシステム在庫数の乖離を確認する他、半期末及び期末には、院内の全医薬品の棚卸しを実施します。 品質管理に重要な院内各部署の医薬品の期限管理は毎月、保冷庫の温度確認は毎日確認しています。 なお、当薬剤部では在庫管理業務に外部SPD業者ではなく薬剤助手を活用することで薬剤師本来の業務に専念できるような体制を整えています。

院内物流管理システム 院内物流管理システム ~BUPPIN for Windows~
(トリオ)

医薬品情報管理室(DI室)

医薬品情報管理室では、院内における医薬品適正使用のための情報提供、採用薬品のマスタ管理等を主なる業務としています。
医薬品が適正に使用されるよう医薬品情報提供サイトやPMDA(医薬品医療機器総合機構)、各製薬企業MR等から送られてくる様々な最新情報を院内LANを通じて医療スタッフに提供しています。 さらに病院内に向けて医薬品情報の変更のお知らせや定期的なDIニュースの発行なども行い、必要な情報の発信に努めるなど医薬品情報提供業務を通じて患者さんが安全で適切な医療を受けられるよう日々業務を行っています。
また、電子カルテ、薬剤部門システム、物流管理システム、医薬品情報一元管理システム等採用薬品に関するマスタ管理を行っています。

医薬品情報一元管理システム 医薬品情報一元管理システム ~JUS-DI~
(日本ユースウェアシステム)

病棟薬剤業務

患者さんに適切な薬物療法が行われ、かつ患者さんに安心してお薬を使用していただけるよう、医師や看護師をはじめとする多くの部署と連携して次のようなことを行っています。
入院された患者さんまたはご家族と面談をし、持参されたお薬、市販されているお薬、健康食品等の内容、服薬の状況を確認し飲み合わせ等の確認をしています。 またその際アレルギー歴、副作用歴の確認もしています。
お薬の使用前には疾患や症状、年齢、体格、腎臓や肝臓の機能などを確認したうえで、投与量、投与速度に問題がないか、注射薬と内服薬との組み合わせが問題ないかを確認しています。
お薬を使用する際には効果や飲み方(使用方法)、起こり得る副作用とその対処法の説明を患者さんまたは家族に行っています。
お薬の使用後には効果が出ているか、副作用が出ていないかを確認しています。その上で内容を医師へ伝えお薬の処方設計や提案をしています。
退院時には退院後の生活に合わせたお薬の使用(飲み方、服用時間等)ができるよう薬の説明をしています。

外来化学療法室

保険診療で規定されている外来化学療法とは、抗悪性腫瘍薬(抗がん剤、分子標的薬、両者の併用)の点滴と、関節リウマチ、クローン(氏)病、ベーチェット病、潰瘍性大腸炎に対する分子標的薬の点滴で、後者も専用室での実施が求められています。
「外来化学療法室」では、主治医から化学療法オーダーのあった患者さんに対し、主治医、薬剤師、看護師、栄養士等で連携して業務を行っています。
時間のかかる点滴治療を入院ではなく通院で行なうことで、患者さんの日常生活パターンを変えることなく治療を継続し、生活の質を落とさないことを目指しています。
薬剤師は当日の検査値確認、混合注射、副作用モニタリング、薬剤指導などを行い、必要に応じて処方提案などを行い、よりよい化学療法の支援に努めています。
設備として外来化学療法室は、7床を有し、すべてに個人用テレビを備え、治療中、患者さんにはゆったりした環境で好みのスタイルで過ごして頂けます。
専用室のすぐ隣に混注室を備え、医師から化学療法オーダーが入り患者さんの状態を実際に確認した後、直ぐに薬剤師が薬剤を無菌的調剤し、患者さんをお待たせすることがありません。

外来化学療法室の様子 外来化学療法室の様子
安全キャビネット(混注室内) 安全キャビネット(混注室内)

治験室

当院では、2006年(平成18年度)から薬剤部に治験事務局をおき、治験施設支援機関(Site Management Organization:SMO)と共に治験を行ってきました。 院内治験審査委員会(Institutional Review Board:IRB)を設置し、内分泌・糖尿病内科、消化器内科を中心に治験を実施し、複数の医師が在籍する診療科での治験受入れを原則としています。 薬学生実務実習の実習時には創薬、育薬について、考える機会となっています。
現在は外部IRBでの審査の治験の受け入れも行っています。